施 工 : woodland 設計/監理:たかせao 木造2階建て 設計に3年、建設に1年。 単純明快な構造の住宅が多い近年で、この複雑な木造の住宅の躯体は、 プレ カットは用いず全て大工が手で刻んだ。 半円の平面の階段室の梁も、加工場で作成した。 2層にわたる県産の杉格子の大きなスクリーン、ちょっと変わった漆喰、薪 ストー ブ、コンクリートの土間、ミモザのフローリング、 この住宅のためにデ ザインされた ブビンガのテーブルと照明器具、スチールのサイン、2.2m 角の大きな建具。。。 これらの強い物質も、吹抜けに繋がるスキップしたフロアの空間の中で主張 しす ぎることはない。 建築は、複雑な形態が繋がるとき、一種の豊かさをもたらすことがある。 思わぬ方向から光が差し込む。 3次元の空間に、太陽光による光や影が移ろうとき「+1次元」される。 図面でも写真でも伝わらない豊かさが、建築の持つ力だと思う。 |
場所 : 大分県中津市 |