設計料について

業務の性格上、報酬額が分かりづらいのですが、できるだけ明朗会計を目指しています。
報酬は新築の場合で、工事金額の約1割(10%)前後です。
算定根拠は、建築士法告示 15 号です。 
しかし、実状に合いませんので、
(そんなに頂けないだろうというくらい高額になるので。。。)
下を参考にしてください。

たかせaoの報酬は、大分県内の新築木造住宅(≒ 40 坪)の場合で
10 %前後としています。 (増改築・内装工事の場合は、 10 %〜1 5 %です。)
難易度等、交通費用等関係も含め、案件ごとにお見積もり申し上げます。
( 2010 年 1 月現在)


設計費用目安(参考)

■広さで考える。 (だいたい、7〜8万円/坪)

  ・木造2階建て = 7万円/坪   ・ その他 = 8 万円/坪
            木造2階(構造解析なし)まで   その他(木造3階・ RC 造・ S 造)
  基本設計        2.7  万円/坪             2.7  万円/坪
  実施設計        2.4  万円/坪             3.2  万円/坪
  工事監理        1.9  万円/坪             2.1  万円/坪
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
   合 計         7.0  万円/坪             8.0  万円/坪 

■工事費の%で考える。 (だいたい、1割くらい)
         建築工事費     設計料率
        〜 1500 万円     12.0 %
        〜 1750 万円     11.0 %
        〜 3500 万円     10.0 %
        〜 4000 万円     9.5 %
        〜 5000 万円     9.0 % 
        5000 〜万円     8.5 %

※ 構造計算が必要な場合は、構造設計事務所に依頼しますので、
  別途費用が発生します。 (木造以外の構造、木造3階建てなど → 約1%増 )
※ 特殊な設備設計が必要な場合は、設備設計事務所に依頼しますので、
  別途費用が発生します。(温泉工事、プール工事、その他 → 約1%増 )

もう少し安くできると、設計事務所の敷居も下がると思うのですが、限界がありますので、、

建築を音楽で例えると、、、設計は作曲。 図面は楽譜。 必要で重要なものです
ご理解くださいませ。

お支払い条件(ご請求のタイミング)は、原則として下の通りお願いしています。
住宅ローンのタイミングとは合いませんので設計スケジュールなどと合わせて、
相談して決めています。

        1 回目 契約時
        2 回目 基本プラン完了時
        3 回目 基本設計完了時
        4 回目 実施設計完了時
        5 回目 着工(工事契約)時
        6 回目 完成引渡し時

※ 1〜4回目までは、予定工事費で計算
※  5 回目は、工事契約額で精算
※  6 回目は、追加増減変更工事にて精算


■それでも『設計料って高い!』と思われる方に
⇒ 設計事務所の報酬について(・・・ちょっと長くなりますが、説明します。。)

最初に設計の良し悪しは何でしょうか?
センスという人もいるでしょうし、アイデアという人もいるでしょう。
僕は『設計は技術』だと、考えています。
我々は技術職で、設計料という技術料(報酬)をいただいて運営している組織です。
設計+施工の工務店とは、違います。
ですから、工事業者に支払う工事金額とは別に、設計料がかかります。
依頼主からの直接の契約で働きます。

『工事費+設計料』と考えてしまうと、設計事務所に依頼するのは、なんだか割高…
と いう印象があります。
しかし、設計事務所に依頼せずに、設計施工を引き受けるハウスメーカーや工務店に依頼
しても、建物を建てるには「建築士による設計図」が必要です。
ですからどのような方法でも、設計費用はどこかに含まれて請求されています。
設計施工の工務店にも設計士さんはいます。
この人たちは施工業者からお給料をもらっています。
なので、会社の性格により自由にどこまで設計できるかは?デス。
ハウスメーカーによっては「設計はサービス=¥0円です。」と、見積り書に明記されている
場合もあるようです。
有名タレントを使ったの膨大な量のテレビ CM や、モデルルームの建設費などの宣伝費は
どうでしょう?

まぁヨソノコトハ置いといて、、具体的な例をあげて考えてみましょう。

あなたの総予算が 3500 万とします。(土地購入から)
■土地購入資金 =  1000 万
■その他に必要なものとして総予算の中から  250 万
  内訳は
   登記費用 = 45 万(土地+建物)
   カーテンや家具、家電、引越しなど = 155 万
   予備費として = 50 万
■建築費用(建物+外構工事)= ?(残り)
とすると、
  ?の建築費用 = 3500 − (1000 + 250) =  2250 万円 となります。
しかし、設計事務所に頼むとなると設計料が別になるので、
建築費用=『工事費+設計料』で、 2250 万と考えなければなりません。
2200 万の場合の設計料( 10 %)は、
2250 −( 2200 / 1. 1) =204.5 万 となります。
まぁ 4.5 万値引いて、 200 万としましょう。
つまり 2050 万が工事費で 200 万が設計料ということです。

『別に 200 万も払うのかぁ』と、思われる方もいるでしょう。
技術のある設計事務所に依頼せず、誠意や情熱のない設計事務所 や 利益重視の
工務店、 メーカーに依頼したときの 200 万のことも考えてみましょう。
木造の平均坪単価は、 50 万くらいでしょう。面積にすれば 4 坪分。
建売住宅やハウスメーカーのものは、平均的な家庭を想定して作られています。
誰にでも合うように…?? 誰にでも合う住宅なんてあるのか?
平均的な家庭なんて存在するのか?
あなたのライフスタイル・価値観にムダな4坪。
これを豊かな4坪に変える技術費と考えてください。
工事業者の社外であなたの代理となり、あなたの立場で設計施工のあいまいな見積りを
チェック する専門職の人がいる。
または、契約後のトラブルの窓口の専門職の人がいる。
それが設計事務所との家づくりです。
そして、より良い計画案を納得するまで、工事の利益とは切り離して提案できる。
それが、設計事務所の職能です。

目的は、総予算内で納得の住宅に家族で暮らすことです。
そのお手伝いをするのが、私たちの仕事です。

メーカーの膨大な量のテレビ CM や新聞の折込チラシ、雑誌広告の宣伝や あふれる
情報の中で、「ふつう」や「お手軽さ」に疑問を持たずに、家を「住宅という商品」として
選んでしまってませんか?

家は、買うものではない。作るものです。
既成概念にとらわれない自由な発想の本当に自分に合うオリジナリティのある家づくりを
してみませんか?